ブログ説明


早穂理さんは、いのちの森「水輪」を造った塩澤夫妻の娘さんのお名前です。出産時に分娩の医療ミスにより、脳に傷をつけてしまいました。
早穂理さんは歩くことも、話すことも、自分の手で食べることもできませんが、心はみんな解っているようです。そんな早穂理さんの毎日を紹介させて頂きます。
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2017年12月2日土曜日

【さおりさんのお風呂】

  皆さんこんにちは。 こちら飯綱高原は、十月末に初雪が降り、今朝もうっすらと白い粉雪が屋根に積もりました。 なんだかお菓子の国にいるような気分になりました。
  これから冬に向かい、寒さも厳しくなってくると、風邪が心配な季節になります。 さおりさんは、今年の夏に大きな風邪をひき、危篤状態になりましたが、今度再び風邪をひいたら、いのちが危ないといわれています。
 さおりさんは、普段、移動入浴のヘルパーさんが来てくださり週一回、お風呂にはいれていましたが、冬が近くなり風邪やインフルエンザに感染する恐れがでてきて、移動入浴をことわることになりました。 私たちの手で、早穂理さんをお風呂に入れることになり、皆で協力し合って週一回だけですが、お風呂へ入っていただくことが出来ています。
 さおりさんは、浴室まで移動することが出来ないため、お湯をためたプールをリビングの中央に置き、ベッドからタンカで皆でプールへさおりちゃんを運びます。プールのお湯は、浴室からポンプでくみ上げ排水しながら、お湯を循環させます。 総勢6名で一人は機械の操作、もう一人は、のどの酸素確保です。 あとの皆でスポンジを持って体をゴシゴシとこすります。 お風呂から上がるころには、さおりさんは一皮むけた、ピカピカの体になっています。
 大変な作業ですが、お風呂から上がった後の、さおりさんの幸せそうな表情を見ると、とても満たされた気持ちになります。