ブログ説明


早穂理さんは、いのちの森「水輪」を造った塩澤夫妻の娘さんのお名前です。出産時に分娩の医療ミスにより、脳に傷をつけてしまいました。
早穂理さんは歩くことも、話すことも、自分の手で食べることもできませんが、心はみんな解っているようです。そんな早穂理さんの毎日を紹介させて頂きます。
ご感想・お問合せは、メール suirin@suirin.com までお願いいたします。

2016年9月11日日曜日

みなさま、こんにちは。いかがおすごしですか?
早穂理さんのお部屋からは、赤く色ずいたナナカマドの実が、たわわに実っているのが見えます。そして、そろそろそばの白い花が咲くころです。


 さおりさんは9月1日から、37度4分の微熱を出し、一時は39度7分まで熱が上がりました。しかし、風邪ではなく、原因がわからないまま、今はやっと熱も下がり、普段の生活に戻ってきています。








 39度の熱が出る少し前から、左の耳下腺が腫れていたり、耳だれが少し出ていたり、ということもあり、耳下腺炎かしらということになりました。
先日、耳鼻科の先生に往診へ来ていただきました。が、熱も下がった後だったこともあり、何も異常はないということでした。
耳鼻科の先生の往診
訪問看護士の小松さん

 最初は、痛そうな声を出したり、心拍が130代になってしまったりしたので(熱が37度代なのに)、どこか内臓に炎症が起きていて、痛みがあるのではないか、と疑ったりもしました。

リクライニングチェアに座って



私たちは、本当にこころしてさおりさんの言葉にならない心の声を聞き取り、手になり足となって早穂理さんのケアをさせていただかなくてはいけないなあと思いました。




2016年8月29日月曜日

みなさま、こんにちは。最近、秋を感じるような気候になってきました。暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったもので、本当にお彼岸を過ぎると、朝晩寒いぐらいの気候になってきています。

さおりさんは、最近まで夏風邪をひいていました。





早穂理さんの場合、一度風邪をひくと、一気に40度近い熱が出て、長引く、そして、カフ付きカニューレという器具にのどをかえるので、声が出なくなってしまい、表現する手段がなく、元気が出ない、ということになります。
 











しかし今回は、何とかカニューレになることもなく、軽い風邪ですみました。

早穂理さんは、周りにいる私たちの心のブレを敏感に感じ取り、体を張ってSOSをだします。私たちが、真剣に「今」に生ききっていない時、早穂理さんの声にならない心の声を聴きとっていない時、そういう時に体調を崩すのです。

精一杯、生きている早穂理さんの、心の声を見逃さないよう、気を引き締めて今に生きていきたいです。



2016年7月27日水曜日

さおりさんとホメオパシー

みなさま、こんにちは!
 暑さが、増してくる季節になりました。




おかげさまで、さおりさんは元気にすごしています。
さおりさんは、最近は歯医者の先生に、何度も見ていただくようになりましたが、それまでは、ほとんどをホメオパシーで、症状を治していました。
 8年前のおおかぜをひいて、日赤病院へ入院した時、その時以来、自宅で療養しながら入院せずに養生していく方法ですごしていました。それには、自然治癒力を引き上げてくれるホメオパシーはなくてはならないものでした。







レメディは、自然界の植物や、鉱物などを原材料としている、体に優しい副作用のない砂糖粒です。(物質的には)
さおりさんは、もちろん西洋医学のお薬、テンカン薬なども飲んでいます。そのうえで、みどり先生は、併用してホメオパシーを有効に使って、早穂理さんの痛みを和らげたり、風邪の引き初めに、予防としてレメディを飲んだりしています。






レメディに対して、否定的な方もいらっしゃるかもしれませんが、使う人がしっかりと使い方を吟味していれば、病気の予防や緩和に、とても効力があるものです。
早穂理さんも、今まで大変助けられてきました。

 



2016年6月30日木曜日

歯医者の日



みなさん、こんにちは!ナナカマドの白い花も咲き終り、水輪にも初夏のさわやかな風が吹きわたっています。

外を歩くと、にぎやかな虫の声が聞こえてきます。かえるのこえや、「春ゼミ」の鳴き声がひびきわたります。  先日、早穂理さんのもとに、長野デンタルクリニックの中川先生が来てくださりました。
とても物知りで、やさしい先生です。 歯も、なくてはならない体の一部で、ただむやみに歯を抜くのではなく、一本一本の歯を大事にしていく考えの先生です。  早穂理さんは、45年間歯ぎしりをしてかみしめてきた歯で、ほとんどの歯が、すり減り歯肉へくいこんでいます。頭痛をこらえたり、さまざまないたみをがまんするなかでぎりぎりとはぎしりをして耐えてきたのかもしれません。

 中川先生には、歯ブラシも普通の人より柔らかいものを選んで、やさしく磨くやりかたを教えていただきました。磨き方もビデオに撮れたので、しっかりと練習して早穂理さんの口腔ケアをさせていただきたいとおもいます。 たかが歯ブラシと思う方もいらっしゃると思いますが、口腔ケアをしっかりできるかどうかは、寝たきりの生活を送る早穂理さんの健康管理をしていくうえでとてもじゅうようです。どうしてかというと、歯を磨き、お口の中をきれいに保つことで、口の中の雑菌を繁殖するのを抑えます。

そうすると、唾液が肺へ垂れ込んだとしても肺炎になることを防ぐことができる。唾液が雑菌だらけだと、すぐに肺炎にかかってしまいます。特に、免疫力の低い早穂理さんには大切なことです。 今までの磨き方が、間違っていたこともあり、痛いおもいもさせてしまいました。歯茎が白くなるまで磨いてしまったこともあり、歯ブラシにちゃのちゃんは、良いイメージがないようです。それは、ちゃのちゃんをケアするわたしたちが、もっと正しい知識をもち、早穂理ちゃんの身になってハブラシって気持ちいいな~!!と思ってもらえるくらいに気配りを十分しながらケアさせていただきたいと思います。ちゃのちゃん、ごめんね。これからもよろしくお願いします。

2016年6月7日火曜日

今日のちゃのまる

みなさん、こんにちは!!水輪のまわりは、木の葉が生い茂り、杏仁後の白い花や、朴ノ木の大きな葉っぱ、そして足元には、ヒメジョオンなど、いろいろな植物に彩られています。今回、紹介するのは、厨房の料理長、鷲尾さんです。


鷲尾さんは、特技がいくつもあって、絵を描かせればかわいいイラストが描けるし、歌を歌わせればうまい、ギターも弾ける、そのうえ、いぜんはとこやさんをやっていて、いまは水輪の料理長!!という、すごいひとです。そして一番は、心がいい。そしてそんなWさんのエネル源は、なにをかくそうさおりさんです。ちゅうぼうの魚焼き器の隣には、さおりちゃんの写真がさりげなく張ってあります。忙しい時も、どんな時も早穂理ちゃんと一緒にいたいという鷲尾さんの願いから、厨房の中でも早穂理さんの写真に向かって話しかけているそうです。実際の早穂理さんには、忙しくて、なかなか会えない日もありますが、いつでも一緒という気持ちでいるそうです。早穂理さんも、ナナカマドのお部屋から見える、鷲尾さんの遠い姿をみながら、エールを送っています。いらっしゃったお客様のことをいつも第一に考え、おいしいお料理を工夫を凝らして作っている鷲尾さん、がんばってね~!!鷲尾さんのかく早穂理さんのイラストも、水輪スタッフ、実習生の間では、大好評です!

2016年5月26日木曜日

芽吹き

芽吹き




皆様、こんにちは。こちら水輪は初夏のさわやかな風が、吹き抜けています。
春にやっとなったと思ったら、あっという間に木々の芽吹きが始まり、一日、一日の葉っぱの成長が、手に取るように見て取れました。新緑の、とても良い季節です。早穂理さんも、ナナカマドの部屋の大きな窓から、外の景色を喜んで見つめています。
早穂理さんは、外の風景を眺めるのが大好きです。窓辺に下がっているサンキャッチャーの虹の光も一緒に楽しんでいます。

 早穂理庵のまわりには、様々なお花が咲き、目まぐるしく移ろいゆきます。コブシ、山桜から始まり、ヤマブキ、白根葵、カキドオシの花、そしてリンゴの花、これからは、ななかまどや、やま法師の白い花が咲きます。心洗われるような季節が、楽しみです。

2016年4月16日土曜日

春の到来


みなさん、こんにちは!!熊本では、大地震があったということで、みなさん大丈夫でしょうか。水やガスも止まっているという事、しばらく不便な状態も続くかもしれませんが、気をしっかり持たれて、皆さん頑張ってください!高齢者の方や、お体の不自由な方にとって厳しい環境下とは思います。こういう時こそ、お互いに助け合って、譲り合いながら協力しあえたらと思います。さおりさんも診て頂いている、重藤先生も、福岡にお住まいですが、丁度地震のさなかにもかかわらず、メールを返してくださりました。

春の到来。こないだ、久しぶりに長野市内へくだったところ、春爛漫という感じで、梅やら桜の花が咲き乱れていました。こちら、飯綱では、木々の先に硬いめがのびてきて、春の暖かさを心待ちにしています。一週間ほど前には、まさかの雪が夜の間に降り積もり、プランターのお花などを急いで避難しました。水輪のやまざくら は例年は、ちょうど5月の連休中に咲きだします。

先日、3月末に「早穂理。ひとしずくの愛」「ナナカマドの咲く頃」の著者、宮崎奈美さん(中川奈美さん)が、息子さんと共に滞在されました。

いのちの森の皆とも,交流されて、3冊目の御本も考えられているとのこと、みなたのしみにしています。
 
 
 
 






2016年4月4日月曜日

41歳の誕生日

みなさん、こんにちは!
43日は、さおりさんのお誕生日でした。

今年で41歳になるさおりさん。
小さいころには、10歳までは生きられないだろうとお医者様から言われていました。

41年前、出産時の医療ミスで前頭葉脳損傷という状態で生まれたさおりさんは、
言葉を話すことも、歩くことも、食べることも、排泄することもひとりではできません。

ここまでくるのには、大病も何回かして、大きな入院もされてきました。

41歳にしては、かわいすぎる、一度も愚痴も、人の悪口も言ったことのない、清らかなさおりさん。
そのさおりさんを、囲んでお誕生会が開かれました。
大好きなお父さんとお母さんに囲まれて、母屋のみんなと小さなお誕生会をしました。

研先生がみんなに腕を振るってごちそうもでました。

さおりさん、研先生、みどり先生、いつまでもしあわせなかぞくでいてくださいね。

今年も、たくさんの人にプレゼントを頂きました。
本当にありがとうございます。
離れていてもつながっているんだなぁとうれしく思いました。