ブログ説明


早穂理さんは、いのちの森「水輪」を造った塩澤夫妻の娘さんのお名前です。出産時に分娩の医療ミスにより、脳に傷をつけてしまいました。
早穂理さんは歩くことも、話すことも、自分の手で食べることもできませんが、心はみんな解っているようです。そんな早穂理さんの毎日を紹介させて頂きます。
ご感想・お問合せは、メール suirin@suirin.com までお願いいたします。

2015年6月23日火曜日

「早穂理。ひとしずくの愛」 本のご紹介

いのちの森水輪で、行なっているさまざまな活動の背景には、塩澤家の壮絶な日々の背景があります。
いのちの森水輪の代表である、塩澤夫婦とその一人娘の早穂理さんの物語です。

はじめに・・・
幸せ。
それは心の内にある。
はじまりはひとしずくでいい。その一滴が輪を創るのだから・・・・・。
生命の輪。歓びの輪。調和の輪。存在の輪。輪。
輝く月に手を伸ばし、欲しい欲しいと泣く子供のように、夜空を仰いで渇きを訴え続けても何も起こらない。
 本当は何が欲しい?  時間・お金・地位
名声・恋人・安らぎ・愛・幸せの証拠。幸せの保険・・・・
求め続けているうちは、不足感を感じてしまう。
でも、本当に何かが「不足」しているのだろうか。
そこに在るものを知らなければ。 青い鳥を探しに森を彷徨う人生より、手の中にある祝福を抱きしめる毎日が愛おしい。 それが輪を紡いでいく。
幸せは心の内にある。
それを思い出すことができれば、ひとしずくの流れ星が水面に落ちた時、輪になって、輪になって、きらめきの音が響きあい、潤い、ボレロを奏ではじめる。幸いという名の輪。 愛という名の輪。

ひとしずく。
この一滴は、あなたであり、私であり、あの雲であり、雀であり、プラタナスであり、一匹の蟻であり、山であり、川出あり・・生きとし生けるものすべて。

以上、本の一説。
わたしは、いのちの森水輪に来て、まる5年が経ちます。
ここに来たきっかけは、この一冊の本でした。


最重度の重い脳障害を抱えた早穂理さんとの真正面から向き合って、生きあってきた真実の学びや小さな悟りの連続、そして苦しみの中から得た自由の境地、この本から、どれも真実の実体験なのだということを感じ、ここに来たい、と思い今のわたしがあります。