ブログ説明


早穂理さんは、いのちの森「水輪」を造った塩澤夫妻の娘さんのお名前です。出産時に分娩の医療ミスにより、脳に傷をつけてしまいました。
早穂理さんは歩くことも、話すことも、自分の手で食べることもできませんが、心はみんな解っているようです。そんな早穂理さんの毎日を紹介させて頂きます。
ご感想・お問合せは、メール suirin@suirin.com までお願いいたします。

2014年3月31日月曜日

卒業



みなさま、こんにちは。3月も末になり卒業そして入学の季節になりました。いのちの森水輪からも卒業生があり、さおりさんケアに入っていた実習生のSさんも今日で卒業となりました。4年間学んだSさんは、誠実さ、素直さで水輪ではぴかいちと皆から太鼓判を押されています。
 さおりさんケアでは、さおりさんの愛に包まれながら、自分の内側に隠れている愛に気付き、母性を育み、誠実さを学んでいきます。もちろん、さおりさんは自分で話すこと、伝えることができませんから、100パーセント気持ちをさおりさんに向けて、さおりさんの心の声を聴くことが必要です。おなかが痛くないかな、足が冷たくなっていないかな、
感性のすべてを使ってさおりちゃんに接します。さおりちゃんの声の調子やしぐさ、体全体でその時の自分を表現しているさおりちゃんの声を聞き取ります。そうすると、自分の
雑念が取れ、さおりちゃんが笑ってくれるとうれしくなり、さおりちゃんとつながり合っているような気持になり、幸せを感じます。



担当、さとう

2014年3月25日火曜日

回復



皆さんこんにちは。さおりちゃんは、少しずつ回復してきています。大風邪をひいたあとに水疱瘡にかかり、体力的に消耗しましたが、ここ二、三日でだんだんと笑顔が戻ってきました。前回のブログに書いたとおり足の裏から頭の先、そして口の中まで水疱瘡がでたさおりちゃんは、痛いやら痒いやらたいへんだったとおもいます。しかしそのことを口に出すこともできずに、ただたださおりちゃんは耐えていました。そしてそれだけでなく、わたしたちに優しくも、強い笑顔をかえしてくれていました。 
 今回は、細菌の怖さを知りました。免疫力の落ちたさおりさんは乳腺症が悪化し化膿してしまったり、結膜炎にすぐなって目が真っ赤になってしまったりしています。
清潔を心がけていくことがどれだけ大事かがわかりました。    


担当、さとう

2014年3月19日水曜日

寒い日は勉強会を



みなさん、こんにちは。長野は、飯綱は大雪です。こういう寒い日には、皆で集まって勉強会が昼間から開かれます。今日はさおり庵へ皆が集まりました。現場の問題点などを挙げて、自分の在り方がどうなのか、どうしてミスが起こってしまったのか話し合います。
勉強会の中では、普段それぞれが自分自身の実習している間に感じたこと、などをだしあいながら、共感したり、実習生の成長度がみえてきたりと心の交流があり、元気がもらえます。その隣の部屋では、明け方からやっと眠りについたさおりちゃんが、すやすやと健やかな寝息を立てて、眠っています。皆の熱心さがさおりちゃんの部屋まで伝わってきますが、さおりちゃんは、どんな夢を見ているのでしょう。皆とワークスタデイの実習をしている夢でしょうか。


担当、さとう

2014年3月4日火曜日

さおりさんの水疱瘡




みなさん、こんにちは。
さおりさんは、再び熱が出て、39度台をいったりきたりしていました。ふしぎに肺の状態はとてもよく、何からの熱なのか、乳腺症がうんだための熱かと思っていました。
そうしているうちに、じんましんのようなものが体中にできて水疱ができてしまいました、口の中にまで(!)です。
今回、熱をさげるために弱い抗生剤や熱冷ましをつかったのでその副作用で薬疹が出たのだろうと主治医の山田先生がおっしゃいました。
この間も、帯津先生が毎日TELをくださり、心配してレメディの処方をしてくださいました。
最終てきには、薬疹ではなく、水疱瘡ということがわりました。さおりちゃんは、かゆいし、痛いし、でもかけないし、声はカニューレーで出ないし、本当に忍耐強く、がまんしていたと思います。
この病気をこえることで、また一つ、たましいの輝きを増したさおりさんに会えることと思います。さおりさんは熱のある時でも私達ににこっと笑ってくれます。
本当にすごいなぁーと思います。
このことはさおりさんの魂が病気雑念にふりまわされないのだと思います。